スキージャンプ・高梨沙羅さんが北京五輪に続き、W杯蔵王大会でもスーツ規定違反で失格となってしまいました。
高梨沙羅さんが失格となってしまったスーツ着て違反とはどんな違反なのでしょうか?
また、1月8日に札幌で行われたW杯11戦目では、世界女王のマリタ・クラマー(オーストリア)が失格となっています。
なぜこんなにもスキージャンプでは、スーツ規定違反で失格者が続出するのでしょうか。
Contents
スキージャンプ【スーツ規定違反】とは何?どこを計測?
スキージャンプ【スーツ規定違反】とは何?
ジャンプスーツの規定について
・直立姿勢の測定サイズを提出
・スーツの寸法はボディと一致しなければならない
・スーツの最大許容範囲はボディに対して+1~3センチ(女性は2~4センチ)
スキージャンプにおいては、シーズン初めに計測して数値を提出するため、体重の変化などで誤差が出てくるケースはあるようです。
そのため「スーツ規定違反」自体は珍しいことではありません。
しかし、五輪やW杯に出場する選手には帯同するサポートチームがあります。
サポートチームは、スーツ規定のために記事やミシンを現地まで持って行って対応するので、規定違反が続出することは異例と言えるでしょう。
スーツ規定はどこを計測するの?
画像:中日新聞より
スキージャンプでスーツを着る際には、身体のサイズに一致するスーツを着用しなければなりません!
空気抵抗が結果に大きく作用するスーツに関しては年々規定が厳しくなっています。
測定箇所に関してはガイドラインで決まっています。
標準測定要素
・身長
・股下の長さ
・腕の長さ
・首のサイズ
・足のサイズ
スーツの形も決まっているので、ぴったり合わせるのは難しいですよね!
厳しい規定にあわせて対応できる様に、サポートチームはミシンと生地を控室に持ち込み、ギリギリまで調整を行います。
これだけの対応をしても規定違反になってしまう、現在の規定に批判は殺到しています。
中国の悪夢再び!高梨沙羅がW杯でもスーツ規定違反!
【中国の悪夢】高梨沙羅が北京五輪でスーツ規定違反で涙!
画像:日テレNEWSより
高梨沙羅さんは北京五輪にスーツ規定違反で失格となりました。
混合団体 1回目のジャンプ後
⇒両太もも周りが規定よりも2センチ大きい
北京五輪では、ジャンプスーツ規定違反で失格者が続出し、数々の選手が涙を流しました。
このジャンプスーツのスーツ規定違反に関して、基準が曖昧と言うことで各方面から批判が殺到しました。
中国の悪夢再び!高梨沙羅がW杯蔵王大会でスーツ規定違反!
画像:gooニュースより
高梨沙羅さんが、山形市アリオンテック蔵王シャンツェで行われた個人第13戦で、2回目の飛躍後にスーツ規定違反で失格となりました。
1回目 95メートルを記録
2回目 95メートルを記録後
⇒ウエストが2センチほど大きかった
北京五輪での反省を活かし、サポートチームと密に連携を取って、最新の注意を払っていました。
14日にも同じスーツで確認を促されて、修正をしていたにも関わらず、なぜスーツ規定違反は起こるのでしょうか?
スーツ規定違反はなぜ起こる?
画像:THE DIGESTより
スーツ規定違反が続出したのは、北京五輪からです。
なぜスーツ規定違反が起こるのか?
・北京五輪から抜き打ち検査の強化
・ルールの曖昧さ
・測定をメジャーで行う
・計測スタッフの主観によって計測する場所が異なる
高梨沙羅さんは昨年のインタビューで、この様に語っています。
しかし、今季から国際スキー連盟(FIS)が測定方法を変更しました。
今季は計測方法を統一するため、レーザー機器の導入を行いました。
計測方法の変更点
・測定をメジャーで行う⇒レーザー機器の導入
・直立姿勢で計測⇒仰向けの状態で計測
「決まった測り方がないので、コロコロ変わっているなという感じではあります。コントローラー(計測者)はいつも一緒で、測り方が変わるんですよね。(北京)オリンピックは特殊な測り方だったし、ワールドカップ(W杯)はまた違う測り方だった。その(測定方法の)認識を(計測者と)スーツを作っている人と合わせないと」
引用:東スポWEBより
実際に抜き打ち検査で計測が行われた高梨沙羅さんが、語っているように、計測方法を統一しないと今後も規定違反者が続出しそうです。
まとめ
スキージャンプ競技でスーツ規定違反者が続出していたので、「スーツ規定はどこを計測するのか?なぜスーツ規定違反が起こるのか?」についてまとめました。
高梨沙羅さんは失格になった大会は、太ももやウエストなど、標準測定要素に含まれていない箇所で失格になっています。
高梨沙羅選手だけではなく、他にも有名な選手達もスーツ規定違反で失格になっていて、競技団体からルール改正についての意見が上がっています。
今後、スーツ規定違反についてどうなっていくのか、注目が高まります。