現在、注目を集めている『にごり酢』をご存じでしょうか?
普通のお酢は透明ですが、にごり酢はその名の通りちょっと白く濁っているのが特徴です。
にごり酢の効果についてはこちらをご参照ください。
発酵の過程でできる栄養や旨みがそのまま残っているので、味わいがまろやかでコクがあるんですよ。
今回は、おうちで簡単にできる「にごり酢」の作り方をご紹介します!
Contents
【作り方】にごり酢の材料と用意する道具
にごり酢はお米や果物から作られる自然発酵のお酢で、発酵の恵みをしっかり残したもの。
通常の酢とは異なり、濾過(ろか)されて透明になる過程を減らしているため、酵母やアミノ酸が豊富です。
にごり酢は味わい深く、健康維持にも役立つと言われているためお料理にもぴったりです。
にごり酢を作るためには、まずは下記の材料と道具を用意しましょう!
準備する材料
- 米(または玄米) … 1kg
- 米麹 … 500g
- 水 … 1.5L
- 酢酸菌(市販の酢でOK) … 100ml
※市販の酢酸菌がない場合、無濾過の自然酢を少し入れると発酵がスムーズに進みます。
用意する道具
- 煮沸消毒した発酵容器(ガラス瓶や陶器)
- 木べらまたは清潔なスプーン
- ガーゼまたはキッチンペーパー(フタ代わり)
- ゴムバンド(ガーゼを固定するため)
にごり酢は発酵をさせてつくるため、雑菌が入らないよう容器や道具はしっかり消毒しましょう!
雑菌が入ってしまうと、うまく発酵ができないことがあるので要注意です。
上記の材料と道具が準備できたら、早速にごり酢を作っていきましょう!
にごり酢の作り方手順(3ステップ)
ここからはにごり酢を作る手順を3つのステップに分けてご紹介します。
- お酒を作る(アルコール発酵)
- お酢にする(酢酸発酵)
- 仕上げ
これから手順や注意点を細かく紹介していきます。
① お酒を作る(アルコール発酵)
まずは準備した材料を使用し、お酒を作っていきます。
- 炊いたお米を40℃くらいまで冷ます
- 米麹を混ぜ、水と一緒に発酵容器へ入れる
- 25〜30℃の暖かい場所に置き、7〜10日ほど発酵させる
- 発酵中はだんだんと甘酒のような香りがしてきます。
- やがて日本酒のような風味になったらOKです!
② お酢にする(酢酸発酵)
次はお酒をお酢に変える酢酸発酵を行います。
- できたお酒に酢酸菌(または市販の無濾過酢)を加える
- 容器にフタはせず、布をかぶせて空気に触れさせる
- 空気に触れさせた状態の25〜30℃で1〜2ヶ月ほど置く
③のときに、ときどき混ぜると発酵が均一になります。
発酵中は清潔だけではなく、温度管理も大事なのです。
25〜30℃が発酵に最適な温度。冬場は暖房の近くに置くのも良いですね。
にごり酢から酸っぱい香りがしっかり立ってきたら、完成です!
③ 仕上げ
完成したものはこさずにそのまま瓶に詰めると、栄養たっぷりのにごり酢になります。
また、風味を落とさないよう、冷暗所で保存するのがおすすめです。
【作り方】にごり酢の保存方法
自宅で作ったにごり酢はどのように保存したら良いのでしょうか?
にごり酢の保存方法
- 冷蔵庫で保存する
- 1〜2ヶ月以内に使い切るのが理想
- 使うたびにスプーンなどは清潔なものを使用する
- 長期間保存する場合は、加熱殺菌して保存するとより長持ちする
にごり酢は完成したあとも毎回あたらしいスプーンを使用し、雑菌が入らないように注意しましょう!
使用期間は1~2ヶ月で使い切れる量を意識し、必ず冷蔵庫で保存をしましょう。
【作り方】手作りにごり酢の活用方法
にごり酢に含まれる酢酸菌にはアレルギー症状を抑える効果があります。
それだけではなく、腸活や血糖値の上昇を抑制する効果もあると言われており、効果に合わせた活用方法をおすすめしています。
- 花粉症対策:毎朝小さじ1杯を水や炭酸水で割って飲む
- ドレッシング:オリーブオイルと混ぜてサラダにかける
- 料理:酢の物や煮込み料理の風味付けをする
- 腸活:ヨーグルトやスムージーに加えて善玉菌を増やす
ぜひ、日常に取り入れてみてください!
ただし、適量を守って摂取し、健康的な生活習慣の一部として取り入れることが大切です。
適量についてはこちらの記事を参考にしてみてください。
まとめ
にごり酢は、自宅で簡単に作れる発酵食品で、免疫力向上や腸内環境の改善、花粉症対策など、さまざまな健康効果が期待できます。
手作りすることで、市販品にはない自然な風味や栄養素をしっかり摂取できるのも魅力です。
ぜひ、自分好みのにごり酢を作って、毎日の健康管理に役立ててみてください!