2023年3月31日、村木風海さんが東京大学(以下、東大)を満期退学することを発表しました。
2019年に東大へ入学した村木風海さん。
なぜ卒業に必要な単位をとりながらも卒業ではなく、満期退学という路を選択したのでしょうか?
また、満期退学とはどんなものなのでしょうか?
この記事では
- 満期退学って何?
- 【学歴】村木風海が東大を満期退学した3つの理由
- 村木風海の東大入学は推薦!
についてまとめました。
Contents
満期退学って何?
村木風海さんが発表した「満期退学」とはどういうことなのでしょうか?
一般社団法人CRRAのホームページによると
「博士課程単位取得満期退学」と混同したご指摘をよくお寄せ頂きますが、そもそも単位取得満期退学は「単位取得」と「満期退学」に分けられ、前者は文字通り所定の全ての単位を取ったということ、後者は「修業年数満期在学した」ことを意味します。満期退学は単に後者の意味ですので、学士や博士の別は関係ない、ということになります。
と記載されています。
卒業に必要な論文を提出して合格すれば卒業となりますが、村木風海さんは論文を書いていなかったようですね。
満期退学は卒業と異なるため、特に研究職の就職には影響があるようです。
特に研究職に就く場合は、博士号を持つかどうかが重要視されます。満期退学/単位取得後退学の場合は博士号を持っていないため、博士としてみなされません。そのため、初任給などの待遇面も修士同等となります。
引用元:Acaric
しかし、村木風海さんは一般社団法人を設立していて、代表理事・機構長に就任しているため、とくに気にするほどの影響はなさそうですね!
現在、村木風海さんは独立行政法人大学改革支援・学位授与機構へ学士(工学)を申請しています。
【学歴】村木風海が東大を満期退学した3つの理由!
村木風海さんはなぜ東大を満期退学したのでしょうか?
東大を満期退学した理由を3つにまとめました。
- 研究に専念するため
- 学士号の学位の取得条件を満たしたため
- 卒業という肩書きが必要ないため
1つずつ詳細を見ていきましょう。
理由①研究に専念するため
村木風海さんが東大を満期退学した理由1つ目は
「研究に専念するため」
です。
そもそも村木風海さんが進学先を東大にしたのには
二酸化炭素から何か作れるという研究をやっていたのが東大の研究室だけだった
という明確な理由があります。
小学校4年生から化学者として活動してきた村木風海さんは、温暖化について危機感を持っていました。
大学の研究室は週6がマストで、全く会社での研究時間が取れなかった。半年間も自分の研究所での研究を停滞させてしまったら、温暖化を止めることはできません。自分の社会的体裁を気にして、7年のリミットのうち半年を無駄にするのは温暖化に携わる化学者としてありえないと思いました。
引用元:ENCOUNT
村木風海さんは温暖化のタイムリミットがあと7年ほどと言っているので、
「大学の研究室での研究よりも温暖化対策の研究に時間を使いたい」
という強い思いから2022年9月に退学を決意し、研究室をやめて満期退学を選択したのです。
理由②学士号の学位の取得条件を満たしたため
村木風海さんが東大を満期退学した理由2つ目は
「学士号の学位の取得条件を満たしたため」
です。
研究者として認められるためには、学士号を取得して論文を発表する必要があります。
そのため、村木風海さんは現在学士号取得の申請を行っているのです。
学士号の取得には「独立行政法人 大学改革支援・学位授与機構」に申請する必要があります。
課程の認定や教育の実施状況などを調査し、条件を満たしていれば認定されて学士号が発行されます。
そのため、必要単位を取得している場合は、大学卒業のための研究論文を提出しなくても満期退学後に学士号の申請を行うことができます。
村木風海さんが9月に退学を決意後も大学へ在籍したのは、学士号取得のためだったようですね!
理由③卒業と言う肩書きが必要ないため
村木風海さんが東大を満期退学した理由3つ目は
「卒業と言う肩書きが必要ないため」
です。
村木風海さんは一般社団法人CRRAの代表理事・機構長を務めています。
また、ホリプロに所属して度々テレビにも出演しています。
企業や研究機関に所属することなく、研究に没頭する村木風海さんには
「東京大学 卒業」
という肩書きよりも、研究で実績を出す方が必要なことと思われます。
村木風海の東大入学は推薦だった!
村木風海さんは2019年に推薦入試で東大理科一類に入学しました。
小学4年生のときから化学者として活動する村木さんは2019年、推薦入試で東大理科一類に入学。
引用元:ENCOUNT
小学4年生から化学者として活動していた村木風海さんは化学の勉強がしたくて東京大学理科一類を受験しました。
【大学受験結果のご報告】
いつも応援、本当にありがとうございます( ´∀`)
実は、今日はご報告があります。
僕、東京大学工学部の推薦入試に、合格しましたーーーーーーー‼️‼️(*≧∀≦*)
嬉しすぎて、号泣しました😂
研究を本格化させていくので、これからも応援よろしくお願い致します❗
— 村木風海|Kazumi Muraki (@Kazumi_Muraki) February 13, 2019
東大理科一類の推薦入試は学部ごとでの募集人数が決められていますが、試験が難しいため募集人数に対して合格者数が変動することがあります。
村木風海さんが入学した工学部の募集人数48名に対し、合格者数は22名なので倍率は2.1倍となります。
推薦入試は一般入試と異なり、東大の教育についていける学力以外に特定の分野における卓越した能力や学ぶ意欲が求められるため、小論文と面接の試験があるようです。
学力だけではなく、自分という人間をどのようにアピールできるかが東大推薦入試の鍵となるでしょう。
村木風海さんは東大の推薦入試までに以下のような受賞歴があるので、アピールする内容としては十分だったのではないでしょうか。
2017年10月25日
- 総務省 戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)独創的な人向け特別枠 異能vationプログラム 本採択
2018年8月9日
- 文部科学省 スーパーサイエンスハイスクール(SSH)生徒研究発表会 生徒投票賞
2018年11月1日
- 山梨県北杜市制施行14周年式典 市長特別表彰
また、村木風海さんは17歳にして一般社団法人 CRRA(炭素回収技術研究機構)はを設立していたため、学力が合格基準であれば学校側はぜひ入学してほしい学生となりますよね。
村木風海さんが高い倍率をくぐり抜けて推薦入試したのは、化学者として小学4年生から活動していたためでしょう!
まとめ
村木風海さんが東大を満期退学した理由をまとめました。
【学歴】村木風海が東大を満期退学した3つの理由
- 研究に専念するため
- 学士号の学位の取得条件を満たしたため
- 卒業と言う肩書きが必要ないため