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【閲覧注意】広島新交通システム橋桁落下事故の原因は?アストラムラインなぜ落ちた?

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1991年3月に広島県で建設中の「アストラムライン」橋桁が落下するという事故が起こりました。

当時道路は封鎖しておらず、片側の道路を規制して工事を行っていたため、信号待ちの自動車が巻き込まれてしまいました。

この事故では、工事会社の元現場所長が業務上過失致死死傷罪に問われています。

この大事故はなぜ起こってしまったのでしょうか?

今回は

  • 【閲覧注意】広島新交通システム橋桁落下事故
  • 広島新交通システム橋桁落下事故の原因①作業ミス
  • 広島新交通システム橋桁落下事故の原因②作業員と工事計画
  • 広島新交通システム橋桁落下事故の原因③交通規制

についてまとめました。

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【閲覧注意】広島新交通システム(アストラムライン)橋桁落下事故の原因3選!

【閲覧注意】広島新交通システム(アストラムライン)橋桁落下事故

広島新交通システム橋桁落下事故の報道画像

広島新交通システム(アストラムライン)橋桁落下事故は1991年3月に発生しました。

広島新交通システム(アストラムライン)橋桁落下事故について

事故日時:1991年3月14日 14時5分ごろ

事故現場:広島市安佐南区上安2丁目

被害状況:23名 死傷(14名死亡、9名重軽傷)

工事を行っていた当時、道路は片側規制となっていて、信号待ちの車がありました。

広島新交通システム橋桁落下事故の報道画像

落下した橋桁

  • 長さ:63 m
  • :1.7 m
  • 厚さ:2 m
  • 重さ:60 t
  • 素材:鋼鉄

重さ60 tもある鋼鉄が落下してきたことで、信号待ちをしていた乗用車11台が下敷きとなりました。

広島新交通システム橋桁落下事故の報道画像

下敷きとなった乗用車は橋桁の重さで圧縮され高さ50cmほどになっていたものもありました。

広島新交通システム橋桁落下事故の報道画像

映像が広島新交通システム(アストラムライン)橋桁下落事故の悲惨さを物語っています。

広島新交通システム橋桁落下事故の報道画像

被害者は乗用車に乗って下敷きとなった9人は即死状態でした。

また、当時橋桁の上で作業をしていた従業員5名が下に投げ出されて死亡しました。

広島新交通システム(アストラムライン)橋桁落下事故の原因①通行規制

 

広島新交通システム(アストラムライン)橋桁落下事故の原因の1つ目は「通行規制」です。

事故現場は交通量が多い道路で、1日1万5千台の交通がある道路でした。

地理環境から他に迂回路がないため、広島市は通行規制による渋滞を懸念し、広島県警も同意の上で県道を規制していませんでした。

広島新交通システム(アストラムライン)橋桁落下事故の原因②作業ミス

広島新交通システム(アストラムライン)橋桁落下事故の原因の2つ目は「作業ミス」です。

現場では、仮説用地を十分に確保できないため、横取り降下工法という方法を採用していました。

このときに作業ミスが複数発生していました。

工事中に発生していた作業ミス

  • 井桁状に積み上げなければならないH型鋼を3段同じ方向に積み上げた
  • 積み上げられたH型鋼に補剛剤がついていない
  • 降下作業中に桁に転落防止用のワイヤを設置していない

積み上げられたH型鋼に補剛剤がついていなかったため、直接ジャッキを受け、変形したと考えられます。

積み上げ方が本来は井桁状ですが、同じ方向に3段を積み上げたことでバランスを崩しやすい状態になっていました。

更に、転落防止用のワイヤが橋桁についていなかったことで、事故の被害を拡大させてしまったと言えるでしょう。

広島新交通システム(アストラムライン)橋桁落下事故の原因③作業員

広島新交通システム(アストラムライン)橋桁落下事故の原因の3つ目は「作業員」です。

この広島新交通システム(アストラムライン)橋桁落下事故の一番大きな原因は、ずさんな管理体制になりました。

現場管理者

  • 工事統括責任者は降下作業の予定と知りつつ、現場に不在
  • 工事現場代理人はジャッキに設置方法の注意をせずに立ち去る
  • 代理人補佐はジャッキ下げの指示を与えて下に降りた
  • 現場監督は二次下請けの社員が行っていた

現場監督を行っていた二次下請の社員は現場経験がなく、建設の技術的知識は皆無でした。

作業員:ジャッキを操作した4名の構成

工事初心者2名、元とび職2名

ジャッキを操作した4名の内、2名は工事初心者で2名は元とび職ですが橋桁工事の経験はありませんでした。

このように、素人同然の作業員で危険な作業を行っていたので、作業中のミスに気づけないのも当然ですよね。

なぜこのような作業員だけでの作業となってしまったのでしょうか?

広島新交通システム(アストラムライン)橋桁落下事故の原因④工事計画

広島新交通システム(アストラムライン)橋桁落下事故の原因の4つ目は「工事計画」です。

広島新交通システム(アストラムライン)の工事当時は、アジア大会の準備のために各地で工事が行われていました。

そのため、熟練した作業員が分散してしまい、人員確保が困難だったようです。

最低限の人員が確保できる工事日程の調整をしていれば、このような大事故に繋がらなかったかもしれません。

まとめ|【閲覧注意】広島新交通システム(アストラムライン)橋桁落下事故の原因は?アストラムラインなぜ落ちた?

広島新交通システム(アストラムライン)橋桁落下事故の原因についてまとめました。

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